夢を見た
落ちている僕の体を
目の前、歪んだ世界は
偽りの僕だ
日を無くしたこの町
庭の柵下の道
何度も見てた高架下が
跡形も無くなった
でたらめだらけ町の彼方へ
ふと、聞こえた気がした君の声が
止めどなく、ただ歩いゆく
この先、君がいると信じ
繰り返す四十二のあの日の中を
君と歩くために走ったのよ
やり直す、今度は二度と離さないで
夢じゃない
夢じゃない
重なった夏
崩れてる、この世界で君以外全てが、少し
揺れてる影が一つしかいないの
実は気付いていた
恨んでいた、ずっとlonelyだった
誰もいない部屋中、ひとりぼっちで
本当はさ、僕も同じだ
君に僕も救われたんだ
旅に出す、滅びた小さな世界も
君といればどこでも行けるよ
思い出す、今度は君と一緒だから
これから
作るの
僕らの夏
海辺のどっか、遠い宇宙、
全部濡れちゃったにわかあめ
戻らない夜中に咲いた花は
似ていたのよ、君と僕に
あ、歩き出す届いた最後の場所に
綺麗空が僕らに向いてる
繰り返すこの世の次で会えるのなら
花火を、また君と
あ、祈ります神様、わがままな僕の
願い一つ、次のこの世にも
見上げてる、花火を、ひび割れる空を
終末と
花火の
中で眠ってる
残ったのは夏の匂い
落ちてる
花火と僕らの夏
消えた世界