君と出会った
瞬間すら
忘れるのか
あの日から
君の声すら聞こえなく
君を思った
この心が
飽和している
「これでお終い」なんてずるい人だね
また始まった
蝉時雨
呆れるほど
聞いたのに
『何で終わらない?』と
イライラしている
また間違った
時計の針
何度目だっけ
君の顔すらぼやけてしまう
嫌になっちまった
夏だけの地球
思い出だけで
生きろって言うのは、
ねぇ、酷いんじゃないかな
ほら、雨が降り出した
にわか雨で全部濡れてしまった
涼しい水玉、涙と混ざって
にわか雨に負けられなかったの
馬鹿な君でも、探しているよ
雲がかかる、ベタベタ空気の中
終わらない八月の天気は嫌なままだな
雨が叩く窓外に君がいた
そんな幻を見つめてるほどよ
藍色空は晴れないのまま
雨が終わればまた会えるのかな
ねぇ、どこにいるのかな
まだ君に夢中のまま
にわか雨で心は折れない
君に救われ、私になったよ
にわか雨もいつかは止むのよ
待っているいつでも、来るその時を
雨が薄れて太陽が昇る
また歩き出す
繰り返す夏、終わらないんだよ
また会うまでは