まだ少し肌寒い天気で
まだ溶けない雪の花のように
横になってるだけ
布団の外は氷の妖精たちの意地悪で
かちかちに凍っているからまだ危ないよ
何日か経つと今の冷たさを全部忘れたまま
短い花の香りに酔う日が来るだろう
断言できないときめきを待ちながら
朝日に目覚める
冷たい空気で動くことさえ大変だから
美しく響く目覚まし時計の音は
凍りついた振動にうるさくなって
少しずつ綿の中に埋もれていく私
真っ青な世界の中の一筋の陽射しだけが
私の頬をくすぐって目を覚ますと
いつのまにか朝だよ
少しは明るくなった空がうれしそうだね
世の中は相変らず理解できないことばかりだが
それでも新しい季節は訪れるみたい
陽射しのように