とんと毬鞠つきゃよ土の中には
とんと毬鞠つきゃよ蛙がよ
春の足音と間違え目を覚ます
とんとんとんとん
とんと毬鞠つきゃよ夏の夜には
とんと毬鞠つきゃよあの子はよ
祭の太鼓の思い出胸はずむ
とんとんとんとん
とんと毬鞠つきゃよ秋の月には
とんと毬鞠つきゃようさぎがよ
遅れちゃならぬとあわくって杵をつく
とんとんとんとん
とんと毬鞠つきゃよ冬にゃ窓うつ
とんと毬鞠つきゃよ雪ん子がよ
炬燵でまどろむばあやの肩叩く
とんとんとんとん
とんと毬鞠つきゃよ村のはずれにゃ
とんと毬鞠つきゃよ水車がよ
あの子にも春が来た事つげている
とんとんとんとん