旅の歌
所はコロラド オザークのふもとに一人のヒップな青年が
住んでおりました。
彼の名はメスカリト・ジョー
陽気もあたたかく心もはずむ季節にさそわれて
彼は旅に出たのです。
今日も東の空からまた陽が昇り
緑輝くおいらの大地を照らす
山の雪はとけて川に流れ
風は南の国から夏をはこぶ
そんな季節にさそわれて おいらは旅に出た
そんな季節にさそわれて おいらは旅に出た
旅のはじめはいつも足どり軽く
期待と不安が入りまじり胸がふくらむ
空にうかんだ白い雲おいらに語りかけ
緑の山のむこうからあの娘がほほえんだ
旅につかれたおいらはたちまちひとめぼれ
ねてもさめても思うはあの娘のことばかり
おうちがだんだん遠くなる遠くなる
やがて月日が流れ草木も枯れて
旅につかれたおいらの心も枯れた
山から吹く風はおいらのためいき
空に輝く星はおいらの涙
そんなおいらの心をやさしくいたわる
いとしあの娘の名前はメリー・ジョイント
旅先で出会った2人 彼と彼女
彼の名前はメスカリト・ジョー
そして彼女の名はメリー ジョイント
やがて彼等は深く深く愛し合うようになり
人もうらやむしあわせなスイートホームをもったのです
月日が過ぎて彼等の間にはかわいい男の子が生まれました
彼はデビィルス・ウィードと名づけられました
デビィルス・ウィードはやがて20才になった頃
そう、かつて彼の両親がしたように
彼も又、 旅に出たのです。
今日も東の空からまた陽が昇り
緑輝くおいらの大地を照らす
出の雪はとけて川に流れ
風は南の国から夏をはこぶ
そんな季節にさそわれておいらは旅に出た そんな季節にさそわれておいらは旅に出た