何度も電話を したのに出ないから
地下鉄に乗って あんたを訪ねた
あんたの部屋には 明りがついて
ジャズが窓から こぼれて聞こえた
ドアを蹴ったら きれいな女が
どなたでしょうかと おびえた目で見る
パジャマ姿のあなたが出てきて
今夜のところは 帰れと言った
19才の別れは こんなぐあいで
愛もなく涙さえも ドラマもなかったけど
夢見る頃を 過ぎたあたしの
笑い話さ
優しいだけの 男は半端さ
それなのにいつだって 優しさに摑まる
私も少しはりこうになったけど
淋しい心にゃ 泣かされ続けた
19才の別れは こんなぐあいで
愛もなく涙さえも ドラマもなかったけど
夢見る頃を 過ぎたあたしの
笑い話さ