愛することに臆病で
僕たちは別れを急いだ
求め合う肉体以上の
真実とは何だろう
傷口を塗り込める
すべさえも一途だった若い日々
つなぎ止めるそんな愛なんて
悲しいだけの淫猥さ
もう戻れない
年月の渇きと空虚さは
もう僕の胸に
夕暮れの速さでむしばんだ
想い出の痛みは
飛び立った水鳥の輝き
たおやかな乳房のうねり
僕はいまもここにいる
酔いどれることなどは
僕にはたやすい悪戯
自由などなんになるだろう
おいぼれてゆく人生には
もう戻れない
年月の渇きと空虚さは
もう僕の胸に
夕暮れの速さでむしばんだ