ひとしきり雨が降りそそぎ
君と僕は濡れたシャツのまま
夏草を踏んで歩いた
なぜか無口になったまま
14の夏君はまぶしい
胸の線や腰のくびれが
夏草を噛んだ苦さよ
光る影にゆらめきながら
橋の向うにかかる虹を追えば
離れてゆきそうな哀しみがくる
愛だとか恋と呼べない
胸に痛い少年の夏
眠れずに君の横顔を
書いたノートすぐに破り捨て
いつの間に朝の日差しに
重い心あてもなく
14の夏君はまぶしい
胸の線や腰のくびれが
夏草を噛んだ苦さよ
光る影にゆらめきながら
橋の向うにかかる虹を追えば
離れてゆきそうな哀しみがくる
愛だとか恋と呼べない
胸に痛い少年の夏