こんこん
誰よりも雪の方が好きだった
ふわりふわり狐の声 らしくも無い
鼻歌
抱きしめて
独りまた口ずさむの
こんこん
だから歌う
君と歌うよ
前を向いていないと
いつしかあなたを思い出すから
あられよ降れ
涙
愛を飲んで痛いよ
さよなら
さよなら
さらば幸せ
私は雪に溶けたわ
陽炎
あられやこんこん
白露に風のふきしく秋の野は
詠まずとも想ひは風に運ばれて
増えていく時間の中
閉ざされた愛乃言葉
熱を帯びた言葉では
届く前に溶けるだけ
それを繋ぐ流れ星
見上げる空の彼方に
ひらひら宙を舞うの
こんこん…
あられよ降れ
涙 愛を飲んで痛いよ
さよなら
さよなら
さらば幸せ
今すぐ 叫ばせてよ
心から愛し合わせ
私は雪に熔けたわ
陽炎
あられやこんこん